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地球温暖化

地球温暖化が加速しています。地球全体で気温が上昇しています。確かに、気候変動が起こっています。

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日本でも毎年夏になると、35度を越える日々が続きます。強い日差しに、高い湿度。屋内にいても冷房なしでは、熱中症の危険と隣り合わせです。夜間でも気温が下がらず、就寝中も熱中症のリスクがあります。日本にも地球温暖化の波が押し寄せています。

海水温の上昇で台風が巨大化。線状降水帯が発生し、大雨が長時間続くこともあります。各地で水害、土砂災害が多発しています。

それでも現在の気象状況は、今後起こり得る気候変動に比べると「微熱」に過ぎません。世界各地でさらに深刻な自然災害が多発する危険があるのです。

気候変動

世界中で、地球温暖化による深刻な気候変動が起こっています。現在、世界全体の平均気温は摂氏約14度です。1880年に比べて平均で1度、上昇しています※1。わずか1度と言っても、大きな影響があります。

キャサリン・ヘイホー博士は、『タイム』誌によって世界に影響を与えた100人の研究者に選ばれた気象学の権威です。国連の技術革新の「地球チャンピオン」にも選出されています※2。博士は、地球温暖化による気候変動について次のように指摘しています。

「以前と比べて、世界の山火事発生件数は変わりません。しかし温暖化による気温上昇と乾燥で、一度山火事が発生すると、火は瞬く間に燃え拡がり、延焼は急激に拡大。山火事被害は莫大なものになります。」

「大気温が高いと、飽和水蒸気量も高くなります。気温の上昇で、大気中の水蒸気量多いため、50年前、100年前よりも、地表面に降る雨量は多くなっています。」

「温暖化によって氷河が溶け出しています。溶け出した水が海に流入。海水面が上昇しています。海岸沿いでは高潮の被害。標高が低い島嶼国では、国土が水没しています。」

「台風の発生件数は以前と変わりません。しかし台風は以前よりも巨大化しています。台風が発生すると、高温の海水から莫大なエネルギーを蓄え、急速に発達。スーパー台風による被害は甚大で、かつて見られないほどの水害、土砂災害をもたらしています。」※3

温室効果ガス

温暖化の原因が温室効果ガスの排出によることは、気候学者の97%が同意しています。温室効果ガスとは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロンのことです。

温室効果ガスはちょうど地球全体を覆う布団のようです。太陽から届く熱を大気中に閉じ込め、宇宙に熱を放出することを妨げます※4。

温室効果ガスの排出量のうち75%を占めるのが、二酸化炭素です。二酸化炭素の大半は、石油・石炭などの化石燃料の燃焼によるものです。

二酸化炭素は一度排出されると、大気から取り除くことが極めて困難です。「炭素吸収源」と呼ばれる植物、土壌、海洋がある程度、二酸化炭素を吸収することはできます。

しかし18世紀半ばからの産業革命で、化石燃料の使用が急激に増加。地球上の「炭素吸収源」だけでは、取り除けないほどの二酸化炭素が、毎年、大気中に放出され、蓄積されているのです。

同時に「炭素吸収源」も減少しています。森林は伐採され、農地や工場、住宅地に開発されました。アマゾンや東南アジアの熱帯雨林、シベリアのタイガも減少しています。森林が大幅に減少し、地球自身が持つ二酸化炭素を吸収する能力は、著しく低下しています。

排出削減

世界中の科学者たちが、企業や政府と協力して、二酸化炭素の排出削減の研究に取り組んでいます。その研究成果と技術革新を踏まえ、国際会議で温室効果ガス排出量削減の枠組をつくりました。「炭素吸収源」である森林の保全と育成にも取り組んでいます。温室効果ガス排出削減の世界的な取り組みは以下の通りです。

・脱炭素エネルギーによる輸送手段の増加
・温暖化効果の少ない冷媒技術
・森林の保全と再生
・飛行機や船舶の温室効果ガス排出削減
・海岸部の湿地の保全
・生ゴミの堆肥化
・資源ゴミのリサイクルと廃棄物の削減
・発展途上国への省エネルギー設備の技術援助
・風力・地熱・太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用
・温室効果ガスの排出権の設定と取引市場

ドイツでは、2030年までに温室効果ガスの排出を1990年の55%にすることを目指し、エネルギーの効率化と再生可能エネルギーの積極的な活用を推進しています。

イギリスでは、2030年までに温室効果ガスを1990年より68%削減する計画です。2030年にはガソリン車の販売を全面的禁止。電気自動車(EV)に置き換える政策を推進しています。洋上発電を現在の4倍に増やす予定です。

日本は2050年までに、温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています。火力発電を再生可能エネルギーに置き換えようとしています。住居の断熱化、省エネ家電への切り換え。包装材、ペットボトルの量を大幅に減らそうとしています。「炭素吸収源」である森林を保全することで、排出と吸収のバランスを実質ゼロにしようとしています。

温暖化格差

温暖化の問題をより複雑にしているのが「温暖化格差」の問題です。G8主要先進国からの温室効果ガス排出が、世界全体の排出量の4割を占めています。一方、温暖化による気候変動の被害を受けるのが、発展途上国です。途上国では、災害復興の資金や技術、人材も不足しています。

温暖化対策の国際会議では、先進諸国の声が大きい反面、被害を受ける途上国の権利は無視されがちです。

同時に、温暖化には世代間の格差もあります。現在排出される温室効果ガスの被害は、将来世代になって深刻化します。次世代に適切な住環境を残すためにも、地球温暖化対策は急務です。

聖書的視点

各国政府は、世界的な枠組みの中で温暖化対策に取り組んでいます。しかし温暖化対策の施策はまだゆっくりで、現在の経済的利益を優先する傾向にあります。では聖書では地球環境の保全に関して、どのように教えているのでしょうか。

聖書の冒頭、創世記1:1にはこのように書かれています。「はじめに神が天と地を創造された。」※5 この宇宙全体を、神が創造しました。

下の写真は、2021年にアメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 ※6 から撮影された宇宙の画像です。

この画像を見ると、宇宙全体を精密に創造し、今も寸分の誤差もなく運行する神の驚くべき働きを確認することができます。また宇宙全体の調和した美しさに心奪われます。

地球から7500光年も離れた星々を見ると、私たちが暮らす地球は数ある銀河系の中のわずか一点に過ぎないことがわかります。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の前世代のハッブル望遠鏡の画像を解析した結果、以前宇宙全体に存在する銀河の数は約1700億個だと考えられてきました。しかし今回のウェッブ望遠鏡による解析で、銀河の数は数兆個に及ぶと推定されています。

環境大気学者のキャサリン・ヘイホー博士はこう語ります。「人類は宇宙飛行士のように、宇宙遊泳をする存在ではありません。地球という一つの惑星を居住地として生存するように、人類は設計されたのです。地球は、人類の生命生存に完璧な居住地です。」

「地球には、私たちが呼吸する空気もあります。飲み水、口に入れて栄養分を摂取できる多種多様な食糧、人が創意工夫をもって加工を加えられる原材料となる数多くの物質も存在するのです。」※7

神は人のために最善な居住地としての地球を、数兆個に及ぶ銀河の中に設けたのです。

地球の管理人

人類は単に、この地球という惑星に居住するだけの存在ではありません。人は地球に対して、特別な責任と役割を担っています。神が全人類を創造したとき、神は人に地上のあらゆる生き物を管理し、世話をする役割を与えました。

人はあらゆる動物、魚類、鳥類、すべての植物の世話をし、助けるように創造しました。同時に、人は互いに助け合い、協力する存在として造られました。全人類がこの地球という「運命共同体」に暮らしているからです。

神は全人類の手に、この地球と多様性をもつ大自然を、最善に管理し、経営する使命を委ねました。地球の自然環境は、人が単に食糧を得るためだけに存在しているのではないのです。また物質的な繁栄を得るためだけでもないのです。

人はこの地球で、創造主である神との親しい関係を築くように創造されました。同時に人は、人間同士も互いに労わりあい、協力する存在として造られました。人は神とともに、他の人々と協働しながら、自然環境を正しく管理する使命が与えられているのです。

人類の限界

しかし人には限界があります。チンパンジー研究の権威で、自然保護学者のジェーン・グドール博士は、人類についてこう語っています。

「奇妙なことに、この最も知的とされる生物、人間が唯一の居住地である地球を破壊しているのです。人類がもつ高い『知性』と、愛と思いやりがあふれる『心』との間には、大きな断絶があるからです。人の『知性』と『心』が調和をしてはじめて、人の可能性は最大限に発揮できる存在であると、私は信じています。」※8

人は神から離れ、自分勝手な道を歩むようになりました。自分勝手に大自然を利用し、利益を独り占めしようとする「罪」から、環境破壊が始まりました。

石炭・石油から得るエネルギーが確かに、全人類に大きな恩恵をもたらしました。化石燃料の燃焼が温暖化が起こし、気候変動をもたらすなどと、当初人類は思いも至りませんでした。

しかし今や地球温暖化は、全人類が抱える最大の問題になっています。温室効果ガスの排出量をいかに抑え、大気中の二酸化炭素をいかに吸収させるのかが問われています。この課題をどう解決したら良いのでしょうか。

人間の創造性

人類は創造的な存在です。それは人が「神のかたち」に創造されたからです。人は神の創造的な特質の一部を受け継いでいます。

人類は歴史上、多くの難題を技術革新で乗り越えてきました。数多くの難病も、医学の発展で治療の道が開かれました。交通機関は飛躍的に発展し、今では短時間で地球の隅々まで移動することができます。高度に発展した通信システムで、世界が瞬時につながります。

技術革新により、最善の商品やサービスが大量に、しかも安価に提供されています。今度は、各商品の生産過程で、温室効果ガスをできるだけ排出させないようにする、技術革新が必要です。

同時に、すでに排出された二酸化炭素を吸収する技術。太陽光・風力・地熱など、再生可能エネルギーを効果的に活用する技術も必要です。

人類の使命

人には確かに、罪という限界があります。それでもこの地球環境を管理し、経営していく使命があります。地球温暖化を抑制する技術革新は、人に委ねた使命でもあります。

技術革新をもたらす科学と信仰は、相反するもののように感じるものです。しかし多くの科学的発見は、神を創造主と信じる科学者によって、成し遂げられてきました。

ジェーン・グドール博士はこう語ります。

「自然科学を研究することは、神の働きに敬意を表すことです。コペルニクスが天動説を否定されてもなお、地動説を説いたのは、彼の神への信仰があったからです。ヨハネス・ケプラーが太陽系の構造を発見したのも、彼の信仰が影響していました。ジェームズ・クラーク・マクスウェルが電磁気学を見事な数式に落とし込み、法則化させたのも、彼の信仰がその原点にありました。」※9

地球の運行は偶然ではありません。神が定めた秩序と緻密な法則に基づいて、自然世界は運行されています。多くの科学者たちが、神の創造と運行の一端を観察し、数式化したいという信仰的な動機で研究を続けてきました。

科学研究を導く神

確かに、科学研究の成果は地道な試行錯誤の賜物です。多くの研究者たちが自分の弱さや限界の中で、神の導きを体験した経験を語っています。アメリカ国立衛生研究所所長のフランシス・コリンズ博士は自身の体験をこう語っています。

「私がナイジェリアに医療ボランティアに行ったときのことです。医師としてナイジェリアで診察した病気の多くは、私の知らない症例でした。医学書でも、その症例を読んだことがありません。…自分の経験不足を痛感しました。私がそれでも診断し、治療ができたのはただ、神の恵みでした。私が弱さを実感するとき、神の強い力が現れるのです。」※10

コリンズ博士は遺伝性疾患の大家です。彼の研究から、多くの遺伝子治療が開発されました。そんなコリンズ博士でもナイジェリアでの診療で自分の限界を感じ、その弱さのただ中で、神の特別な導きを体験したのです。

「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである。」※11 という聖書のことばの通りです。

そんなコリンズ博士も、気候変動について強い懸念を示しています。

「全宇宙、この地球、大自然は、神からの贈り物です。神は大自然という贈り物を大切に扱う責任を、全人類に委ねてくれました。しかし人類は多くの場面で、自然界を管理する使命を十分に果たしていません。温室効果ガス削減をこれ以上、先延ばしにしていけません。」※12

生活様式の変化

地球温暖化対策は、技術革新だけでは対応できません。研究の積み重ねだけでは解決できません。温室効果ガスをできるだけ排出しない生活様式を、私たち一人ひとりが意識すべきです。私たちの日常を変えていく必要があるのです。

断熱性能を高め、冬は窓から日差しを取り入れ、夏は太陽光を遮断することで、冷暖房の効率を高めることができます。家電を購入するときは、エネルギー効率が良い製品を選ぶこともできます。省エネルギーの交通手段の利用することも選択できます。

私たちの日々の生活が、温室効果ガス排出を抑制する結果になるのです。日常の小さな努力が、自然環境をより良く管理するという、神に与えられた使命を果たす結果となるのです。

地球温暖化の被害は、特定の地域に集中する傾向にあります。山火災が頻発する地域、巨大台風の通り道、干ばつの危険にさらされる地域と、特定の地域に被害が集中します。

自分が住む地域がそこまで影響がないからと言って、自分の利益だけを追求してはいけません。被害がある地域、また将来の気候変動の被害への思いやりと配慮が必要です。

温室効果ガスの排出を削減することは、気候変動による災害を防ぐことにつながります。地球にやさしい生活は、地球という「運命共同体」に住むすべての人々への愛から出る行動です。

イエスもこのように語っています。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」※13

イエスもまさに、私たち全人類を救うために、自分の権利を捨てたのです。

「キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。」※14

今ある利益を犠牲にしても、相手を思いやり、愛する。この模範はイエスの十字架にあります。イエスは信じる人々を罪から救い、神との関係へと導きました。私たちも愛の配慮をもって、地球にやさしい生活を日々選んでいく必要があります。

一人ひとりの努力は小さくても、地球にやさしい生き方が人々の人生に定着するとき、大きな潮流を生み出すことができます。この宇宙、地球、自然環境をより良く管理するという、神からの全人類に与えられた、使命を全うすることができるのです。

神の愛が出発点

地球温暖化は、多くの社会問題が複雑に絡み合う課題です。最後にキャサリン・ヘイホー博士が地球温暖化対策について語った言葉を紹介します。

『神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。』※15

「神は私たちに『力の霊』を与えました。もはや不安や恐れ、罪責感で、前進することを躊躇する必要はないのです。」

「神はまた『愛の霊』を与えました。人を思いやり、特に気候変動の被害者への愛の精神が必要です。」

「そして神は私たちに『思慮分別の霊』を与えました。今ある情報を駆使して正しい判断をすることが求められています。『力と愛と思慮分別の霊』こそが、気候変動に対処する動機となるべきです。」※15

神がこの地球を創造しました。創造主である神は、私たち人類に、この地球を正しく管理するという使命を与えました。

確かに、化石燃料の燃焼から莫大なエネルギーを得て、私たちの経済生活は成り立っています。その反面、温室効果ガスの排出により、地球は温暖化し、気候変動が起こっています。

人に与えられた創造的な特質を活かして、環境分野でも技術革新が必要です。温室効果ガス排出を削減する新たな国際的な枠組みも必要でしょう。私たち一人ひとりが、温室効果ガスの排出を抑制する生活様式を身につける必要があります。

しかし最も大切なことは、へーホー博士が指摘するように、地球温暖化対策の根底に流れる動機は「愛」と「思いやり」です。気候変動の影響を受ける被害者の方たち、この地球を引き継ぐ将来世代のために、思いやりと愛、あわれみの心が与えられるように、謙遜に祈っていきましょう。

 イエス・キリストとの個人的な関係を持つには
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脚注: (1) https://earthobservatory.nasa.gov/world-of-change/global-temperatures (2) https://www.unep.org/championsofearth/laureates/2019/professor-katharine-hayhoe (3) 2019年12月30日にキャサリン・へーホーが行なった発表 https://www.youtube.com/watch?v=UOJuHpeWoPE (4) https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1748-9326/11/4/048002 (5) 創世記1:1 (6) https://webbtelescope.org/resource-gallery/images (7) 脚注3 (8) https://biologos.org/resources/video-being-human-with-jane-goodall-and-francis-collins (9) Ibid. (10) Ibid. (11) 2コリント12:9 (12) 脚注8を参照 (13) ヨハネ13:34 (13) 詩篇25:9 (14) ピリピ2:6-8 (15) 2テモテ1:7 新共同訳 (15) 脚注3 (16) 2テモテ1:7

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聖書:新改訳聖書2017©️2017新日本聖書刊行会


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