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新型コロナウィルス

予防対策、感染・重症化リスク…と心配は絶えません。心に平安を保つ秘訣はあるのでしょうか。

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マリリン・アダムソン

新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の不安が、高まっています。各国でワクチン接種が大規模に行われています。同時に変異種の拡大も伝えられています。変異株の出現で、流行の終息の見通しがつかなくなっています。現在、感染の第7波が日本を襲っています。

① 変異株に、自分も感染するのではないか?
② ワクチンはあと何回、打つのだろうか?
③ 自分の大切な存在を失うのではないか?

本稿では、これら3つの心配にどう対応したらいいのかを聖書から探っていきます。

1.自分も感染するのでは?

新型コロナウィルスは、感染した人の体内で変異を繰り返します。変異株は、世界各国で報告されています。現在オミクロン株の BA.5 系統の感染の拡大が、世界規模で広がっています。BA.5 は、インフルエンザの6倍、感染するリスクがあります。日本でも、最新の変異種 BA2.75 の感染も発見されています。

最新のイギリスの大規模調査によると、コロナ感染後の数週間は、糖尿病と心血管疾患の発症するリスクが高まるそうです。またロングコロナの後遺症に苦しむ人も多くなります。

日本の感染者数も日々、増加しています。変異株の流行で、若い世代、子どもたちの感染も報告されています。

新型コロナは、エアロゾル(空中に浮遊する微粒子)による空気感染で伝染します。換気が大切です。十分な感染対策をとっても、感染するリスクが残ります。さらに強力な変異株が出るのではないか、いつまでコロナ禍が続くのか、不安な日々が続きます。

わたしのもとに来なさい

「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」※1

感染対策に疲れを感じる私たちに、イエスは「わたしのもとに来なさい」と語りかけています。コロナ禍での最大の脅威は、このウィルスに1人で立ち向かわなければならないことです。

私は長年「神はいない」と信じてきました。そんな私が、ある友だちとの出会いで、神について考えるようになりました。1年半、真剣に考えました。その探求の中で、神の実在を示す科学的な証拠をいくつか見つけました。

たとえば、地球は時速1,600キロで自転しています。しかし地上に住む私たちが、目が回ることはありません。遠心力で地球外に、吹き飛ばされることもありません。

また地球は、太陽の周りを時速10万キロで公転しています。この高速運行の中でも、太陽と地球との間には、絶妙な距離が保たれています。この太陽と地球との位置関係の結果、地球は生命維持に適切な気温を保つことができるのです。

宇宙の神秘を見つめると、地球は偶然の産物ではなく、神が緻密に設計し、創造したと考える方が論理的です。私は、神の実在を信じたいと願いました。そこで私はイエスを信じ、この創造主なる神に、私の人生をともに歩んでくれるように祈ったのです。

「神は、われらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある強き助け。」※2

イエスを信じたとき、この聖書のことばに納得しました。神が私の避難場所であり、力になってくれます。私が苦しみの只中にいるときに、イエスが強き助けになるのです。イエスはあなたと、このコロナ禍を一緒に乗り越えたいと願っています。

2.ワクチンをあと何回、打てば良いのか?

日本のワクチンの接種率は世界のトップレベルです。ワクチン自体は、感染拡大を完全に防ぐものではないようです。しかしワクチンは、重症化を防いでくれます。

オミクロン株は、ワクチンを2回接種しても、ブレイクスルー感染をします。政府は、3回目の「ブースター接種」を促進させようとしています。さらに医療従事者と高齢者には4回目の「Wブースター接種」を始めようとしています。秋には5回目の接種も計画されています。ワクチンを今後、あと何回、接種しないといけないのでしょうか。

ワクチン接種後、人によっては副反応が出る場合もあります。接種後数日間、腕が腫れ、発熱、頭痛が伴うこともあります。またワクチンへのアレルギー反応、アナフィラキシー・ショックで、血圧が急低下し、呼吸不全で緊急搬送される方もいます。因果関係は不明ですが、接種後急に血管系の疾患を発症し、亡くなる方も出ています。

新型コロナのワクチンは、メッセンジャーRNAによるものです。メッセンジャーRNAとは、ウィルスのDNAの「設計図」のようなものです。ワクチンが注射されて体内に入ると、スパイクたいぱく質(コロナウィルスの突起物)を、体内で精製します。このスパイクたんぱく質を体内の免疫システムに記憶させ、ウィルス侵入時に正しく攻撃できるようにするのが、ワクチンの役割です。

パンデミックを抑える目的で、政府がワクチンを緊急承認したのも理由の一つかもしれません。メッセンジャーRNAが将来、人の遺伝子に悪影響を及ぼすのではと、ネット上では議論されています。「ワクチンを打てば、不妊になる」「遺伝情報が書き換えられる」と言った、陰謀論まで語られています。

ワクチンは本当に大丈夫なのでしょうか。特に3回目の接種で副反応が出るかは、その人の体質によります。今後、何回ワクチンを打つ必要があるのでしょうか。3回目、4回目と打つたびに、打つべきなのか、打たないべきか…、判断に迷います。この難しい判断をどう下したらいいのでしょうか。判断の基準はあるのでしょうか。聖書の指針を見ていきましょう。

神の安全・安心

ワクチンを打つべきか結論を下す過程にも、神はあなたにより添い、あなたを助けたいと願っています。この神の存在を知るとき、心に平安が与えられます。

神は全宇宙を創造しました。数々の銀河も神が造りました。数えきれないほど多くの動植物も、それらが互いに支え合う生態系も、神が創造しました。

「ああ、神、主よ、ご覧ください。あなたは大いなる力と、伸ばされた御腕をもって天と地を造られました。あなたにとって不可能なことは一つもありません。」※3

この全世界を創造した神ならば、不可能なことはありません。この神が、人を創造したのです。神が、あなたを精密に設計し、形造ったのです。神は、あなたのすべてを知っています。

イエスはこう語ります。「それどころか、あなたがたの髪の毛さえも、すべて数えられています。恐れることはありません。」※4

あなたが自分を知る以上に、神はあなたを知っています。あなたの今の体調も、ワクチンを打ったあとの副反応の可能性も、神は知っています。ワクチンを打つかの選択も、神はあなたとともに考えたいと願っています。

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」※5

ぜひ今の不安を、神に祈ってみてください。神は「不思議な助言者」(カウンセラー)です※6。あなたの心を受けとめてくれます。

神はまた、聖書のことばを通して、あなたが判断する基準を与えます。あなたは一人ではありません。神が、あなたとともに歩みたいと願っているのです。

3.コロナ禍で大切な存在を失うのでは?

新型コロナウィルスは、私たちの経済・社会生活にも大きな影響を与えています。大学の授業もオンラインから対面が多くなりました。日常生活も戻ってきました。しかし新型コロナウィルスの第7波で再び、行動の制限が課されて可能性があります。

コロナ禍で、就職活動にも変化が出ています。大学生にとって、卒業後、就職先があるのか、今から不安になります。

今、働いている方にとっても「今の職がなくなるのでは」と不安になることもあるでしょう。日本では、全勤労者の36.7%が、パートや契約社員のような非正規雇用の従業員です。特に、女性では53.5%が非正規で働いています。経済活動の停滞で最初に削減されるのが、非正規の従業員です。

警察庁と厚生労働省の統計によると、2020年度の自殺者数は2万1081人と、前年より4.5%増加しました。特に、女性と20代の自殺の増加が目立っています。今まで一生懸命、働いてきた職を、ある日突然、失った喪失感は耐え難いものです。収入も途絶え、生活に困って、自殺する方が増えています。

また新型コロナウィルスによって「大切な家族や友人を失うのでは?」と不安になることもあります。さっきまで元気だった家族や友人が急に発症して、重症化します。お別れも言えずに亡くなります。ご遺体にも対面できず、火葬されてしまいます。大切な家族、友人を失う喪失感は本当に大きなものです。

ともに乗り越える神

新型コロナによるものではありませんが、私にも大切な存在を失った経験があります。喪失感を乗り越えるのに、確かに時間が必要でした。ともにおられる神の約束は大きなものでした。

私は結婚してすぐに、赤ちゃんを妊娠しました。しかし妊娠4か月の検診で、お腹の赤ちゃんが発育不全であることがわかりました。結局、赤ちゃんは死産でした。

確かに、大きな悲しみがありました。大切なものを失った喪失感もありました。この状況でも、私は神に信頼しようとしました。幸い私の場合は、苦々しさや怒り、不安に押し潰されることはありませんでした。

しかしそれ以降、私はよく不安になりました。もしかすると「最愛の夫も急に死別するのではないか」と不安になりました。一度不安になると、底知れぬ恐怖の深みへと落ち込むものです。

このような喪失感が私を襲うたびに、心の不安を一つひとつ言葉にして、神に率直に話しました。今の状況を適切に見極めることができるように、神に祈りました。祈ったあとで、神はこの聖書の箇所を開くように、私を導きました。

「それは、わが避け所、主を、いと高き方を、あなたが自分の住まいとしたからである。わざわいは、あなたに降りかからず、疫病も、あなたの天幕に近づかない。」※7

人は必ず、いつか死を迎えます。大切な人の死は、だれの身にも起こることです。しかし神はどんなときも、私の避難場所になってくれます。たとえ夫と死別しても、私の人生にわざわいが起こることを、神は許しません。私の人生が破壊されることはないのです。

ぜひ、この神を信頼してください。たとえ人生で困難な季節を通ったとしても、そこにも神がいるのです。神があなたとともにいると信じるとき、心は平安で満たされます。

あなたを守る方

神は、あなたを愛しています。それはあなたが、愛されるのにふさわしいからではありません。神があなたを愛するのは、神の性質が愛だからです。神を信頼する人を、神は助けてくれます。聖書はこう語ります。

「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」※8

また、イエスは語ります。「わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心騒がしてはなりません。ひるんではなりません。」※14

神は、私たちが直面する問題よりも偉大な方です。この神があなたを愛しています。この神、イエスを信じるとき、心に平安が与えられます。

なんで人生こうも大変なのか?』こちらの記事もお読みください。

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脚注:(1) マタイ11:28 (2) 詩篇46:1 (3) エレミヤ32:17 (4) ルカ12:7 (5) 1ペテロ5:7 (6) イザヤ8:6 (7) 詩篇91:9,10 (8) イザヤ41:10

本稿ではコロナ禍で心の安全・安心を得る、実際的な方法をお伝えしました。不安でどうしようもないとき、医療の力を借りることも考えてみてください。常に不安で仕方がないという方は、不安からうつや自傷行為への悪循環に陥っている場合があります。

ぜひ心療内科を受診して、医療の助けを得てください。脳内の化学物質のバランスが崩れている可能性があります。その場合、投薬治療が必要です。

また心理カウンセリングを受けることもおすすめです。頭の中にある負の思考パターンを、専門的なカウンセリングにより、新しい思考形態に置き換えることができます。医療とカウンセリングの力により、今の心配を客観的、冷静に見ることもできます。

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